探検発見 : 道の駅 かでな

所在地 : 沖縄県中頭郡嘉手納町字屋良 1026-3
訪問日 : 2003-09-08


「鉄」な趣味を持つ筆者にとって、鉄道の走っていない沖縄はその距離もあり疎遠な存在でしたが、2003 年、沖縄都市モノレール「ゆいレール」が開業したため、これに乗るべく初めて沖縄を訪れました。
無論、折角はるばるやって来た沖縄ですから、乗り潰しだけでなく人並みに観光もしようと、現地で 2 日間の自由行動日を設けることに。
筆者の場合「沖縄と言えば、やはり沖縄戦と米軍でしょ」と言うわけで、初日は海軍壕やら摩文仁の丘といった戦争遺跡を訪れ、2 日目はレンタカーを借りて嘉手納基地等を見物に出掛けてまいりました。

嘉手納町・北谷町・沖縄市の 3 市町に跨り、4000m 級滑走路 2 本を有する嘉手納基地は、米空軍の極東最大の戦略拠点であり、宜野湾市の真中に在る米海兵隊普天間基地と共に、良くも悪くも「基地の島オキナワ」の象徴的存在です。
北部の弾薬庫地区を含めると嘉手納町の 8 割以上の面積を基地が占めており、1 万人余りの住民は猫の額のような土地にひしめき合って生活しています。昼夜の別無く襲う航空機騒音と隣り合わせで。

基地の北側を通る県道 74 号線の傍に、道路と基地フェンスに挟まれた小高い個所があります。その頂部からフェンス越しに基地内を眺められるということで基地ウォッチャーや飛行機ウォッチャーが訪れるようになり、何時しか「サンパウロの丘」とか「安保の丘」と呼ばれるようになりました (サンパウロというのは、基地見物客目当てに現れるようになった移動パーラーの名前にちなむのだとか)。

その「サンパウロの丘」の傍に、「屋良東部地区地域振興施設」として 2003 年 4 月 26 日に「道の駅 かでな」がオープンしました。より高い位置から基地を望める展望フロアと共に展示スペースを設け「基地の街の現実」を知って貰おうという試みがなされています。
那覇からも然程遠くないので、半日程度の時間が割ければ「オキナワの現実」を見に訪れてみてはいかがか。

那覇から国道 58 号線を北上し、約 1 時間で嘉手納町に辿り着いたら、嘉手納ロータリーで沖縄市方面に車を進めます。
運転に不慣れでロータリーの通過が不安ならば、ロータリー手前で右端の車線に移動しておけば高架でショートカットすることができます。
ロータリーを過ぎて数分で、左手に道の駅が見えてきます。


道の駅 かでな「道の駅 かでな」
那覇方面から車で来た場合、このアングルの建物が目印。
(2003-09-08)

道の駅 かでな4F 展望フロアからの風景。広大な嘉手納基地が一望できる、と言うか、基地しか見えない。
基地内に見えるカマボコ状の構造物は F-15 戦闘機の格納シェルター (年配の方には「掩体壕」と言った方が通じ易いかも)。
(2003-09-08)

サンパウロの丘、もしくは安保の丘こちらが「サンパウロの丘」もしくは「安保の丘」。とりたてて案内板がある訳でも無いので、道の駅というランドマークが無いと見過ごしてしまいそう。
(2003-09-08)

道の駅 かでな3F の学習展示室。嘉手納の歴史や基地についてのパネルやビデオによる展示がある。
国内の他の米軍飛行場、厚木・横田・三沢の各基地についての言及あり。三沢の「象のオリ」にも触れられている。
(2003-09-08)

道の駅 かでな2F のレストラン "UP-KITTY" は、元々この場所で営業していた「ロータリードライブイン」が移転してきたもの。この「ジャンボチーズバーガー」が名物メニューらしい。というわけで、美味しくいただきました。
(2003-09-08)

嘉手納基地「サンパウロの丘」にて、筆者はちょうど民間輸送機が離陸する場面に出くわした。
無論、ヤジ馬の都合に合わせて飛行機を飛ばして見せてくれるわけも無いので、どのような飛行機が見られるかは運次第。
(2003-09-08)

USAF F-15 イーグルおまけ : 右旋回しつつ嘉手納基地にアプローチする米空軍 F-15 イーグル戦闘機。
嘉手納への途中、休憩で立ち寄った北谷公園にて撮影。
(2003-09-08)